不動産ニュース / 開発・分譲

2020/2/21

マンション向けMaaSで実証実験/日鉄興和不

マンション住民専用のオンデマンドモビリティ「FRECRU」。MaaSへの許容性があると推察できる若年層の入居者が多いことから「リビオシティ・ルネ葛西」で実験する

 日鉄興和不動産(株)は21日、マンション向けMaaSの実証実験を開始した。

 2019年8月に竣工した分譲マンション「リビオシティ・ルネ葛西」(東京都江戸川区、総戸数439戸)に、マンション住民専用のオンデマンドモビリティ「FRECRU(フリクル)」を導入。利用ニーズ、採算性などを検証していく。実験は、同マンション管理組合から実験の事務局を受託して実施し、実証期間は6ヵ月~1年を予定。

 モビリティのプラットフォームを手掛けるMONET Technologies(株)(東京都港区、代表取締役社長兼 CEO:宮川 潤一氏、以下、MONET)の配車プラットフォームと、乗車予約ができるスマホアプリを利用。入居者専用の車両(26人乗りマイクロバス)を1台用意し、平日9時30分~23時にオンデマンドシステムを用いて、住民の要望した周辺乗降ポイントへの運行を実施する。

 乗降ポイントは、駅や病院、公園等を中心に実験開始時点で11ヵ所。乗降ポイント間であれば、どこでも移動が可能で、利用料は1回300円(小学生以下は無料)とした。住民は、MONETのスマホアプリを利用し、出発地と目的地を設定し、時間を予約。予約は利用の24時間前から10分前まで可能で、利用料は事前に購入したチケットもしくはPayPayで決済する。
 朝の通勤時間帯(7~9時)は、最寄りの東京メトロ「葛西」駅(徒歩18分)までのシャトル運行(200円/回)を行なう。

 実験を通じて、利用頻度、最適な費用負担の設定、運行時間、地域内の移動先ニーズ等を検証。オンデマンド運行での、シャトルバス等マンション向けモビリティの採算性を検証するとともに、日中の稼働を高めて維持コストを下げ、小規模物件でのモビリティ導入の可能性も探っていく。

 乗降ポイントは、利用実績や利用者の要望を踏まえ見直す予定。周辺施設との連携、社内広告配信、運行休止日の車体を活用したバスツアー企画など、今後の付加価値向上策も視野に入れる。それら結果を踏まえ、葛西エリアで開発中の新築マンションとの連携や同社物件の集中するエリアでの複数物件へのサービス提供など、サービスエリアの拡大も検討していく。

 20日の記者発表会で挨拶した同社常務取締役住宅事業本部長の吉澤恵一氏は「オンデマンドの利用を100人、通勤・通学のシャトル利用を100人程度と想定している。あと100人の利用が見出せれば実用化の可能性が見えてくる。乗降ポイントの変更や、希望場所への配車等、さまざまなニーズを検証し、マンションへのMaaS導入の可能性を探っていきたい」などと述べた。

駅や病院、公園等を中心に、乗降ポイントは11ヵ所設置
実証実験デモの様子。利用者からは、「ベビーカーを気兼ねなく利用できる点がいい」といった声が聞かれた

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