不動産ニュース / 開発・分譲

2020/3/19

東急不、東十条に初の社会人向けコミュニティ型賃貸

「NEIGHBORS東十条」外観
各種コーヒーマシンを取りそろえた共用部「Coffee BASE」

 東急不動産(株)は、(株)グローバルエージェンツとの協業によるソーシャルアパートメント「NEIGHBORS(ネイバーズ)東十条」(東京都北区、居室数104室)を21日にオープンする。

 JR京浜東北線「東十条」駅徒歩3分、JR埼京線「十条」駅徒歩9分に立地。鉄筋コンクリート造地上15階建て。敷地面積約約436平方メートル、延床面積約2,313平方メートル。

 両社の協業は初。両社は社会人・学生向けコミュニティ型賃貸住宅の開発を視野に検討を重ねてきた。オフィスビルが建っていた用地を2017年に東急不動産が取得し、同物件を新築した。東急不動産と東急住宅リース(株)がパススルー型サブリース契約を締結。グローバルエージェンツが入居し、運営を行なう。なお、東急不動産が社会人・学生向けコミュニティ型賃貸住宅を手掛けるのは初めて。

 グローバルエージェンツは、首都圏を中心に45棟・2,762室のソーシャルアパートメントを運営しており、「ネイバーズ」としては、11棟目。「東十条」のテーマは、「COFFEE」で、2階共用フロアには、5つのシンク・コンロやバルミューダ製トースター等の機器を揃えた共用のキッチンのほかに、コーヒー専用のカウンター「Coffee BASE」を設置。シンクとさまざまなコーヒーマシンを用意し、計量から焙煎まで自由に行なえる環境を整えた。入居者の交流の場として活用してもらう。
 同フロアには他にも、大型のソファやラウンドテーブル等を配置したくつろげるスペースや、「ネイバーズ」物件で好評なワーキングスペース(約40平方メートル)、テラス(約30平方メートル)等を用意した。

 居室は全てワンルーム(専有面積は14.3~15.3平方メートル)。全室トイレ、シャワー(一部バスタブ)を完備。クローゼットもカーテンタイプとするなど、デッドスペースを排除している。賃料は1年契約で9万円前後と、周辺のワンルームマンション相場並み。12月に入居者募集を開始。全室入居者が決定している。平均年齢は29歳。女性が55%、男性が45%。都内勤務の会社員が中心。

 18日、取材に応じた東急不動産住宅事業ユニット首都圏住宅事業本部住宅ソリューション部運営型賃貸住宅グループグループリーダーの玉置康介氏は、同物件の特長を「ビジネス街へのアクセス性の良さと、新築であること」と説明。「『ネイバーズ』ブランドの中で、新築は同物件が4棟目。新築で自由に設計できたため、全居室に水回りを備えた。また、2階共用部を通らず居室にアクセスできる動線も確保。共用部で人と交流することもできるし、居室で自分だけの時間も楽しめる、生活の仕方を自由に選べる環境を整えた」などと話した。

居室。一部居室はベッド、デスク、冷蔵庫等の家具家電付き
共用部。大型ソファ等を備え、くつろげるスペースとした

この記事の用語

シェアハウス

複数の居住者・家族が一定の生活空間を共用する住宅をいう。一般に、台所、浴室、居間などを共用し、居住者同士のコミュニケーションが生まれることとなる。賃貸住宅として供給されているが、居住スタイルの選択肢の拡大に応える住宅形態のひとつである。

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