不動産ニュース / 開発・分譲

2020/12/17

吹田に分譲マンションとサ高住の複合開発

関西初の「つなぐTOWN」プロジェクトイメージ

 NTT都市開発(株)は17日、西日本電信電話(株)(NTT西日本)の旧あゆみ寮跡地(大阪府吹田市)の複合開発計画として、分譲マンション「ウエリス吹田千里丘」(総戸数115戸)とサービス付き高齢者向け住宅「ウエリスオリーブ吹田千里丘」(総戸数79戸)を竣工したと発表した。

 同社は首都圏を中心に、分譲マンションとサ高住を併設した「つなぐTOWN」プロジェクトを5ヵ所に展開。今回が関西初のプロジェクトとなる。JR京都線「千里丘」駅徒歩9分に立地。多世代共生をコンセプトに、1万3,000平方メートル超のコンパクトシティを実現する。

 「ウエリス吹田千里丘」は、鉄筋コンクリート造地上8階建て、敷地面積4,589.16平方メートル、延床面積1万88.15平方メートル。住戸は、間取りの可変性を高め、高齢者対応の設備の充実等、将来の変化に配慮したプランニングを採用した。保育施設を併設し、サ高住と共同の中庭で子供が遊ぶ姿を高齢者が日常的に見守れるよう配置した。北側敷地には、(株)NTT西日本アセット・プランニングが開発を手掛けたスーパーマーケットや医療モールも設置する。購入者はサ高住の一部サービスを利用できる。
 販売戸数は18戸。間取りは2LDK+F~4LDK、専有面積68.70~84.78平方メートル。販売価格は3,388万~4,608万円。入居開始は、2021年1月下旬の予定。

 「ウエリスオリーブ吹田千里丘」は、鉄筋コンクリート造4階建て、敷地面積1,675平方メートル、延床面積3,568.15平方メートル。自立向けの居室と介護向けの居室を併設し、身体状況に応じた移り住みも可能。緊急コールボタンやセンサーによるプライバシーに配慮した見守りを行ない、介護型居室にはベッドセンサーを導入し、脈拍異常の際はスタッフが駆け付ける。棟内には、訪問介護・居宅介護支援・通所介護事業を行なうケアポート千里丘を併設。レストランも併設し、地域住民も利用可能とした。
 間取りは1R~1LDK、専有面積19.17~42.43平方メートル。賃料は未定。入居開始は、21年3月上旬の予定。

この記事の用語

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

規模や設備面で高齢者が生活しやすいバリアフリーな住宅(ハード)に、介護・医療などのサービス(ソフト)が付いた住まいをいう。 ハード・ソフトの基準は以下の通り。

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エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。