不動産ニュース / 開発・分譲

2021/8/4

北赤羽の「双子」マンション、床下収納で差別化

物件模型。手前がすでに販売済みの「ヴェレーナグラン赤羽北フロント」、奥が今回販売の「ヴェレーナグラン赤羽北ザ・マークス」
建設地。奥で建設中の建物は「フロント」。東西に120mの敷地を2分割。両物件のほぼすべての住戸が南面となる

 大和地所レジデンス(株)は、新築分譲マンション「ヴェレーナグラン赤羽北ザ・マークス」(東京都北区、総戸数96戸)の販売を9月上旬にも開始する。

 同物件は、JR埼京線「北赤羽」駅徒歩3分に立地。敷地面積約2,645平方メートル。鉄筋コンクリート造地上12階建て、延床面積約7,665平方メートル。2020年10月に分譲済みの「ヴェレーナグラン赤羽北フロント」(総戸数89戸)と対をなすプロジェクト。

 建設地は、「フロント」の西隣。南側を環八通りに面し、東西が約60mの3方接道。“BinaryStar”(双子星)をテーマに両物件の高さとデザインを揃えており、大庇のスカイライン、ライムストーン仕上げの柱、両物件に連なる約100mに及ぶライン照明などが特長。

 住戸は、1LDK~3LDK、専有面積約44~100平方メートル。9割以上が南向き。「フロント」には設定しなかった専有面積44平方メートルの1LDKを8戸設定したほか、57~70平方メートルの2LDKを17戸設定するなど、シングル・DINKSをより意識した。

 「フロント」同様、3階住戸8戸の階高を高く設計。室内に高低差をつけ床下収納を設けた「SKIRAGE スキップフロア&ストレージ」プランとした。3,000mmの天井高(他の住戸は2,500mm)、2,500mmのハイサッシを採用。床下にシーズンオフの衣類や家電等の 荷物を収納できる高さ74cmの収納空間を確保した。また最上階の3戸はルーフバルコニー付きとする。1LDKは北面となるが、7,000mmのワイドスパンかつ2面採光。トイレも手洗いを別に付けるなど付加価値を高めている。

 標準仕様は、二重床・二重天井、活水器、ミストサウナ、天然石天板のキッチン、食洗器など。74平方メートル以上の7戸はプレミアム住戸とし、水回りや建具類のグレードを上げている。また、幹線道路に接する南側サッシはT3の遮音サッシとした。

 7月17日にモデルルームをオープンした。販売戸数、価格等は未定。先行物件の「フロント」が、660組を集め半年で完売するなど人気を得たことから、坪単価は同物件同等(290万円)以上を想定しているという。23区内の駅近物件という稀少性や、床下収納やスキップフロア、アイランドキッチンといった付加価値付けが評価され、ファミリー世帯だけでなくDINKSからの反響も増えている。また、「フロント」を購入できなかったユーザーが引き続き購入を検討するケースも少なくないという。

3階の8戸の階高を上げ、スキップフロアとした。天井高は3,000mm。サッシも2,500mmと開放感がある
床下収納は広さ約14~21畳とゆとりがある

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