不動産ニュース / 開発・分譲

2021/12/24

戸塚の戸建団地、コロナ禍も追い風に販売加速

「リストガーデン nococo-town」のまち並み
街区の間にフットパスを設置。歩車分離とコミュニティ活性化を図っている

 リストグループが2017年から販売してきた戸建分譲住宅地「リストガーデン nococo-town(ノココタウン)」(横浜市戸塚区、総戸数160戸)が15日に竣工した。コロナ禍による需要増も追い風となり、23日現在、残り15戸まで販売が完了した。

 同物件は、JR東海道線他「戸塚」駅バス14分バス停徒歩3分に立地。約2万7,000平方メートルの建設地は、自動車関連企業の工場跡地で、12年に取得。同社の分譲戸建てでは、過去最大規模の開発。

 当初から省エネ性、レジリエンス性、コミュニティに注力した「エコタウン」として開発が進められてきた。省エネ基準の強化を見越し、全戸に太陽光発電パネルを設置するほか、発砲断熱材や高断熱玄関、樹脂サッシなどを採用。全戸が省エネルギー指標「BELS」の5つ星を取得している。また、スマートホームサービスを導入。スマートフォンやタブレット端末から子供の帰宅確認、ペットの見守り、在宅・留守時の不法侵入警報、家電製品の外出先からのオン・オフなどを可能としている。入居者で管理組合を組成し、同社がサポートしながら、共用部の管理やコミュニティイベントを運営。貸農園が隣接する集会室も用意、街区間にはフットパスも作り、コミュニティ形成を促す。

 土地面積は80平方メートル台後半~110平方メートル。建物は2×6工法2階建て、建物面積89~99平方メートル(現在販売中住戸)。3LDK・4LDK。余裕のある建物面積をいかし、間取りバリエーションの一環としてコロナ禍以前から「書斎」「ワークスペース」「玄関手洗い」などを用意。コロナ禍後は書斎付きプランを増やすなどした。

 販売価格は、3,000万円台中盤~4,000万円台。17年6月の販売開始以来の総問い合わせ数は約1,350組、総来場数は約650組。19年の反響数188件に対し、20年300件、21年320件とコロナ禍後は大きく伸びた。今夏以降の来場歩留まりも4割に達している。

 同物件を担当する同社販売営業部課長代理の河村大輔氏は「豊かな自然環境に加え、大型スーパーや教育機関が近い利便性、ゆったりとしたランドプランなどが評価され、郊外で子育てしたいというファミリー層、特に専業主婦世帯の支持を得ている。コロナ禍により、横浜市だけでなく東海道線沿線の東京寄り、大田区、川崎市、鶴見区などの賃貸住宅居住者の反響が増えた。販売価格と建物性能を比較したコストパフォーマンスを評価し購入される方も多い」などと分析している。

モデルハウスのリビング
販売当初から玄関手洗いを設定した住戸も多く、コロナ禍では評価された
コロナ禍後の販売住戸では、書斎やワークスペースの設定を増やした

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