不動産ニュース / ハウジング

2023/2/9

「家事シェアハウス」所有者、約6割が家事負担軽減を実感

 大和ハウス工業(株)は8日、家事シェア満足度とその傾向についての調査結果を公表した。

 同社が2016年に発売した、共働き世帯のために家事の時間的・心理的負担を軽減する戸建住宅企画「家事シェアハウス」の6周年を記念して、「家事シェアハウス」の所有者(オーナー)と、新築戸建て居住者(一般)にインターネット調査を実施。
 オーナー向け調査は、20~50歳代の「家事シェアハウス」居住者63人が対象。調査期間は22年12月16日~23年1月10日。一般向け調査は、20~50歳台の既婚で夫婦共働きかいずれかが有職者の新築戸建て居住者400人(男女200人ずつ)が対象。調査期間は22年12月20~21日。

 「今の家に引っ越す前と後で家事シェアの負担がどう変化したか」を聞いたところ、「負担軽減を実感」したのは、一般が4割未満(37.3%)だったのに対し、オーナーは1.5倍以上の6割程度(60.3%)と差があることが分かった。家事シェア満足度(1~10点で自己採点)についても、オーナーが一般の結果(39.5%)より10%以上多い50.8%が8~10点の「高い」評価となった。

 オーナーのうち、家事負担が「軽減している人」「軽減していない人」のそれぞれに対して、実施している「名もなき家事」(※)について聞いたところ、「軽減している人」の実施割合が高いものが8項目なのに対し、「軽減していない人」は18項目と、「軽減していない」人の方がより多くの「名もなき家事」を行なっていることが分かった。「家事の負担軽減を実感」している人は、実は「名もなき家事」の総量を減らせており、家事負担の軽減につながっていることが推察できる結果となった。

 また、今の生活への満足度と家事シェア満足度の比較を行なったところ、今の生活に満足している人の割合が85.4%だったのに対し、家事シェア満足度の低い人は44.2%と2倍近い差がつき、家事シェア満足度が高いほど今の生活に満足している人が多いことが明らかとなった。

※名もなき家事:家事として具体的な名称はないものの、生活する上で必要な細かい作業。例えば「食事の前に食卓を拭く」「古くなった照明の交換」「ごみを分類する」など。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

一戸建て

独立した一軒の家屋がひとつの住戸となっている住宅。「戸建て」も同じ意味である。これに対して、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。