不動産ニュース / 開発・分譲

2023/9/20

三田ガーデンヒルズ、1期は約700戸を供給

PARK MANSION棟

 三井不動産レジデンシャル(株)と三菱地所レジデンス(株)は20日、共同で開発中の分譲マンション「三田ガーデンヒルズ」(総戸数1,002戸)のレジデンシャルサロン(モデルルーム)を報道陣に公開した。報道陣への公開は初めてで、2023年2月から販売を開始した1期1~5次で約700戸が供給済みであることを明らかにした。

 同物件は、都営地下鉄大江戸線他「麻布十番」駅徒歩5~7分、都営地下鉄三田線「芝公園」駅徒歩10~12分に立地。建設地は、旧逓信省簡易保険局庁舎跡地で、南側に三井グループの迎賓館「綱町三井倶楽部」が隣接。敷地面積約2.5haという規模は、港区内のマンションでは最大で、両者が共同開発した「広尾ガーデンヒルズ」以来38年ぶりとなる「ガーデンヒルズ」を掲げるフラッグシップマンションとなる。

 建物は最大階数を14階に抑えるほか、駐車場をすべて地下に設け、PARK MANSION棟、NORTH HILL棟、WEST HILL棟、EAST HILL棟、SOUTH HILL棟、VILLA棟の5棟を配置。敷地中央のCENTER HILL棟は、入居者専用の中庭と共用施設を設ける。旧逓信省建造物を一部保存・再生するほか、南側に所在する三井グループの迎賓館である綱町三井倶楽部と並ぶファサード・デザインを採用。共用施設に約3,000平方メートルを割き、ワークスペースやフィットネスルーム、プール、ゴルフレンジ、サウナ・岩盤浴、レストラン(店舗)などを設ける。住戸は、ワンルーム~4LDK、専有面積約30~376平方メートル。全戸でZEH-Orientedを取得する予定。STUDIO住戸はSOHO利用も認める。竣工は25年3月下旬。

 建設地に近い東京タワー隣接地に、レジデンシャルサロンを開設。以後、完全予約制で商談を進めてきた。モデルルームは、最も設備仕様のグレードが高いPARK MANSION棟仕様の1LDK(専有面積255平方メートル)とEAST HILL棟仕様の2LDK(専有面積110平方メートル)。前者は、3LDKを設計変更し、プライベートダイニングやサウナ付き(有償オプション)のストレッチルームを設置。リビング・ダイニング・ベッドルームは折り上げ天井で最大天井高2,700mm。リビングは約57畳、キッチンには鉄板焼きカウンターが付く(同)。後者は、3LDKを2LDKとして主寝室を拡大。可動間仕切りを用い、洋室を二分割でき、主寝室との間の間仕切りと合わせ、ライフスタイルに応じた使い方を提案している。

 反響や売れ行きなど詳細な販売概要は非開示。1期は5次に分け、約700戸を供給した。販売価格は1億500万円(専有面積約30平方メートル)~45億円(同376平方メートル)。坪単価は1,300万円。エリア南側で設備仕様の高いPARK MANSION棟は1,700万円、それ以外は1,200万円。セカンド利用含めた実需層が8割を占めているという。

 なお、2期は唯一の8階建てとなるWEST HILL棟で、販売開始は11月を予定。

EAST HILL棟

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