不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2024/1/12

増収減益/スター・マイカ23年11月期

 スター・マイカ・ホールディングス(株)は12日、2023年11月期決算(連結)説明会を開催した。

 当期(22年12月1日~23年11月30日)は、売上高488億7,700万円(前期比1.4%増)、営業利益48億4,600万円(同20.5%減)、経常利益39億2,100万円(同27.6%減)、当期純利益26億6,400万円(同28.2%減)。増収減益となった。

 主力のリノベマンション事業では、物件購入を継続し保有物件数が増加。賃貸売り上げが41億8,763万円(同4.8%増)となった。販売面については、販売単価の上昇を意識した戦略を実行し、販売売り上げ439億6,732万円(同1.2%増)を計上。しかしながら、販売利益率は市場全体が好調だった前年同期を下回り、13.2%(同2.6ポイント減)となった。その結果、売上高は481億5,496万円(同1.5%増)、営業利益は48億6,521万円(同18.7%減)に。

 インベストメント事業については、収益不動産への投資再開により賃貸収益を収受。売上高は640万円となった。アドバイザリー事業は、リノベマンションの仲介件数が前年同期と比較して増加したが、外部投資家が所有する物件の仲介においては手数料収入が減少。売上高12億2,400万円(同3.2%減)、営業利益6億2,015万円(同11.8%減)にとどまった。

 また、24~26年度の中期経営計画について、同社代表取締役社長の水永政志氏が説明。「企業価値の最大化を目指し、『事業戦略』『財務戦略』『IR戦略』の3つの戦略を着実に遂行していく。事業環境の変化に柔軟に対応するため、売り上げや利益等の具体的な計数目標は設定しないが、中期経営計画の実行により持続的成長に向けた経営基盤の確立を目指す」と話した。

 事業戦略については、(1)オーナーチェンジ購入比率の引き上げ、(2)地方都市進出から大都市圏に再びリソース投下、(3)リフォーム構造改革、(4)販売事業期間の短縮、(5)ファンド化の推進、を推進していく。財務戦略では、活用キャッシュを最大化し、規律ある成長投資と株主還元を実現。国内・海外問わず、安定株主として同社株式を保有する長期ホルダーが多く存在することから、IR・SR戦略に基づき情報開示および対話を推進。投資家との相互理解に努める。

 次期は、売上高541億5,700万円、営業利益50億2,800万円、経常利益41億200万円、当期純利益28億円の増収増益を見込む。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。