不動産ニュース / ハウジング

2024/1/15

内装・外構提案、デジタルで情報提供に転換

 東京セキスイハイム(株)はこのほど、「インテリア(内装)・エクステリア(外構)」のデジタル学習サービスの提供を開始した。

 近年、住宅を検討する上では、多様化するデザインテイストやメニュー、トレンド等を考慮する必要があり、多くの時間と知識が必要となる。また、時短も重視しながら顧客の嗜好に合わせた提案が求められるようになっている。一方でインテリア計画は、基本的なコーディネート知識が必要となり、サンプルの確認も必要。また、エクステリア画は、駐車場配置や歩行動線など建物プランと一体で計画することに加え、まち並みとの調和やファサード形成等、デザインと実用性が求められ、いずれも検討に多くの時間と知識が必要となる。

 そこで、同サービスでは、同社のデザイナーが保有するインテリア・エクステリアのデザイン手法や知識を、住宅検討の進捗や顧客の関心度に合わせてスマートフォンで気軽に学べるデジタルコンテンツとして提供。顧客自身が基礎知識の学習や採用したいスタイルの把握を早期に行なうことで理想に近いデザインの実現や検討期間の短縮につなげる。

 「インテリア版デジタル学習サービス」では、同社が導入している独自のインテリアスタイルシステムの基本的な理念や検討の進め方、トレンドを、動画やデジタルコンテンツで提供。また、インテリアスタイルを決める上で不可欠である「床材(フローリング)」「造作部材」「建具」等、メニューごとのポイントと全体コーディネートの実例・仕上がりイメージを紹介する。

 「エクステリア版デジタル学習サービス」では、建物デザインとの相性が重要なエクステリア計画の基礎知識や外構の構成要素、外構計画事例について、動画やデジタルコンテンツを提供。また、「エントランス・アプローチ」「駐車場」「植栽計画」「照明計画」など、メニューごとのポイントをイメージ付きで解説する。さらに建築計画の完成イメージを具体的に確認することができる「エクステリア動画」も提供する。

 今回のサービスにより、顧客は多様な実例や完成イメージ例をデジタルコンテンツで確認できるため、自身の感性にあった内装・外構デザインを確立しやすくなるとともに、それを実現する知識も習得できる。また、セキスイハイムに精通したデザイナーからサポートを受けながら、室内と屋外をトータルでデザインすることで、建物と調和の取れたインテリア・エクステリア計画を実現できるとしている。

 また、同社も住宅検討時短化と設計業務の効率化を両立できるため、社員の働き方改革と労務コスト削減にもつながると見ている。

「インテリア版デジタル学習サービス」イメージ
「エクステリア版デジタル学習サービス」イメージ

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