不動産ニュース / ハウジング

2024/5/29

旭化成H、「人生を見直す余白」提案する戸建て

「RATIUS|RD 余白の在る家」の外観イメージ

 旭化成ホームズ(株)は28日、4月1日付で開設した研究機関「LONGLIFE総合研究所」内に、「人生100年時代」の中間点である「50歳代前後」を研究テーマとした「ミドルライフ研究会」を立ち上げたと発表。同研究会初の調査研究「50代のくらしに関する調査」で得られた結果を企画に反映した戸建て新商品「RATIUS|RD 余白の在る家」も発表した。

 同調査は、全国の25~74歳、3年以内に自己居住用の住宅の新規購入・建て替え・買い替え・リフォームを検討している男女1,000人にアンケートしたもの。20歳代の約6割が50歳代には「仕事や家事における心の余裕がある」と回答した一方、50歳代で「心の余裕がある」と回答したのは4割弱にとどまった。また、人生の見つめ直しについて聞くと、50歳代の約8割が「見直す機会が重要」と回答したが、「その機会がなかった」という回答も約6割にのぼった。さらに、60歳代以上に、「人生で見直しておいてよかったこと」を聞いたところ、「住まいに関すること」が上位になり、かつ50歳代の7割近くは「住まいを見直したい」と回答した。

 これらの結果から、50歳代には「余裕」が必要で、人生を見直すきっかけになる「住まい直し」が必要だと結論付け、その考えを商品企画に盛り込んだ。重量鉄骨制震・デュアルテックラーメン構造を採用した「RATIUS」シリーズの第4弾として、5月31日に発売する。重鉄の躯体による大きなシェルウォールを活用し、建物と敷地外の間に中間領域を作り、「縁の間」「光の間」「青の間」といった「人生を見直す余白」となる空間を提案する。

 「縁の間」は、シェルウォールと屋根で囲まれた空間で、シェルウォールによって外部からの視線を遮ることでカーテンを開けてもプライバシーを守りながらくつろぐことができる。「光の間」は、玄関ホールに階段と吹き抜けを配置し、階段を上がった先に大開口を設け、その外側にシェルウォールを設置することで、中間領域を創出。視線を遮りながら光を室内に取り込める。「青の間」は、居室の外側にシェルウォールで囲まれた空間を作り、背の高い植栽を配置することで、大きな窓から緑を眺められるようにする。

 これらの提案に加え、住環境シミュレーションシステムや全館空調によって自然の光や風を取り入れ、かつ住戸内の快適性を高めていく。

 6月1日には横浜市港南区の総合住宅展示場にモデルハウスをオープン。坪単価は105万円から。これまでのRATIUSシリーズは広めのプランを想定していたが、新商品では延床面積35坪程度から対応し、1棟単価5,000万円程度の都心部での建て替え需要などを取り込んでいく。初年度の販売棟数は150棟を見込む。

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