スター・マイカ・ホールディングス(株)は1日、2024年11月期第2四半期決算(連結)説明会を開催。同社代表取締役の水永政志氏が、決算概要や中期経営計画(24~26年)について説明した。
当期(23年12月1日~24年5月31日)は、売上高272億5,700万円(前年同期比9.5%増)、営業利益28億7,100万円(同2.3%増)、経常利益24億1,300万円(同4.7%増)、当期純利益16億6,700万円(同4.5%増)。中期経営計画に沿って進めている戦略が奏功し、各事業セグメントで増収。賃貸収益や販売戸数の増加が主力のリノベマンション事業の売上総利益を押し上げ、増収増益となった。
リノベマンション事業では、大型購入案件を含む都市部のオーナーチェンジ物件の購入に注力。保有物件数が増加したことから、賃貸売り上げは22億7,701万円(同9.6%増)となった。販売面においてもおおむね計画通りに推移し、販売売り上げは234億3,994万円(同4.5%増)、販売利益率は13.3%(同0.8ポイント減)。その結果、売上高は257億1,695万円(同5.0%増)を計上したが、営業利益は23億2,687万円(同15.9%減)にとどまった。
インベストメント事業は、営業投資有価証券の一部売却や、保有する1棟収益物件の売却を行ない、売上高8億8,389万円(前年同期は計上なし)、営業利益1億8,793万円(前年同期:営業損失350万円)を計上。
アドバイザリー事業については、仲介部門の積極的な営業活動に伴い案件数が増加。大口の成功報酬を含むコンサルティング収益が増加したことにより、売上高は9億7,559万円(前年同期比51.4%増)、営業利益は6億7,582万円(同98.1%増)となった。
中期経営計画では企業価値を最大化すべく、引き続き「事業戦略」「財務戦略」「IR戦略」を着実に遂行すると言及。事業戦略では、オーナーチェンジ物件への回帰、都市部シェア拡大、販売事業期間の短縮などを推進する。また、財務戦略として「収益性×効率性」を意識した経営管理へのシフトを挙げ、IR戦略では重点戦略進捗状況の開示拡充を行なっていく。
同氏は、「マンションストックの高経年化は今後も進行するため、当社の主戦場は拡大する。戦略的な事業拡大により、都市部を中心としたリノベマンション業界をリードしていきたい」と話した。
通期については、売上高541億5,700万円、営業利益50億2,800万円、経常利益41億200万円、当期純利益28億円を見込む。