三菱地所(株)は2日、まちのにぎわいや回遊性を創出するプロジェクト「Marunouchi Bloomway(丸の内ブルームウェイ)」を始めたと発表した。
同社が推進する2020年代における丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のまちづくり「丸の内NEXTステージ」の一環。三菱ビルと丸の内二丁目ビル(いずれも東京都千代田区)1階の通路空間および外構部に花壇やベンチを設置し、季節の植物で彩り、両ビルに隣接する丸の内仲通りまで歩いて抜けたくなる公園のような空間を整備。「東京」駅と両ビル、同通りに連続性を持たせることで、丸の内エリア全体のにぎわい創出や回遊性向上につなげる。
同プロジェクトでは、環境負荷低減を意識。花壇設置に際し、既存建築や設備の解体、廃棄などの工事はしなかった。また、すべての植物を鉢植えの状態で設置し、植物への負荷を避けているほか、ベンチはコルク製、花壇は木製で、接合金具もほぼ使用しないことで産業廃棄物を排出しないようにした。さらに、各月の植物は来街者やワーカーに配布、あるいは農園に戻して養生し再利用するとしている。花壇は、木枠を追加するだけでサイズ変更が可能。柔軟に共用部のレイアウトを変更できるようにし、大規模な工事も不要とした。
トライアル期間として、5月には5万本のカーネーション、6月には600鉢のアジサイを設置。本格始動となる7月には笹竹を用意し、8月以降も季節に合わせた植栽を整備していく。