不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2024/7/16

高額帯と省エネで差別化/インテリックス

 (株)インテリックスは16日、2024年5月期決算(連結)の説明会を開催。同社代表取締役社長の俊成誠司氏が、今期の重点方針等について説明した。

 当期(23年6月1日~24年5月31日)は、売上高427億200万円(前期比3.6%増)、営業利益9億3,100万円(同31.1%増)、経常利益6億700万円(同153.9%増)、当期純利益4億1,400万円(同310.9%増)。販売単価増により増収、販売費の低下等により利益面が大幅に回復した。

 リノベーション事業分野では、リノヴェックスマンションの販売件数が1,129件(同23件減)と減少したものの、平均販売価格は2,799万円(同170万円増)と上昇。売上高316億1,000万円(同4.3%増)を計上した。賃貸収入の売上高は1億1,500万円(同21.0%減)、その他収入の売上高はリノベーション内装事業の増加等により、30億5,500万円(同50.3%増)。同事業分野の売上高は347億8,100万円(同7.0%増)、営業利益は5億5,000万円(同26.6%減)となった。

 ソリューション事業分野については、リースバック物件の流動化や不動産小口化商品の組成があったが、売上高は52億5,900万円(同24.9%減)にとどまった。賃貸収入の売上高は9億4,200万円(同7.0%減)、その他収入の売上高はホテル事業の稼働率上昇等により、17億1,800万円(同137.6%増)と増収した。同事業分野の売上高は79億2,000万円(同9.3%減)、営業利益は12億2,300万円(同34.9%増)。

 今期の重点方針について、俊成氏は「引き続き、中期経営方針で定めた、既存主軸事業の収益化と先行投資事業の拡大による“両利き経営”を推進していく」と話した。年度経営方針については、「体質強化による収益拡大」と「人的資本経営の推進」を掲げた。リノベーション事業分野で高額帯物件を積極的に仕入れ、エコキューブによる省エネ化での差別化を実現。不動産小口化商品の「アセットシェアリング」シリーズ展開も継続し、収益拡大を目指すとした。

 また、「創立30周年を迎え、次なる成長を見据えた次世代人財の育成と体制づくりに注力する」と言及。新卒採用の拡充本格化、人財育成プログラムの強化、資格取得支援プログラムの充実などを図り、次世代人財を育成。拠点長の評価制度見直し、スタッフ部門の賞与体系見直しなどを行ない、従業員エンゲージメントの向上にも努める。

 次期については、「2期連続の増収増益を目指す」(同氏)とし、売上高450億1,100万円、営業利益16億1,900万円、経常利益11億8,600万円、当期純利益8億9,600万円を見込む。

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リースバック

不動産を売却し、その買い主から当該不動産を賃借する方法。英語のLeaseback。

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