不動産ニュース / 開発・分譲

2024/12/17

東京・大田区に1棟タイプのハローストレージ

「ハローストレージ大田東矢口」外観

 エリアリンク(株)は16日、1棟タイプの屋内型トランクルーム「ハローストレージ大田東矢口」(東京都大田区、全54室)のメディア向け見学会を開催した。

 同社は、コンテナやビルに設けられた収納スペースを「ハローストレージ」ブランドとして、10月時点で2,373物件、10万8,675室展開。屋外・屋内型、バイク専用のトランクルーム等さまざまな形でサービスを提供しているが、同物件は建物1棟をトランクルーム専用に設計したもの。

 東急池上線「蓮沼」駅徒歩6分に位置、地上3階建て。利用開始までにラックの搬入から組み立て・設置までを同社が代行する「ラック販売・組み立てサービス」を導入しており、ラック付きの部屋は7室が満室。全体の稼働率は88.88%を維持している。面積は0.99~11.71平方メートル、月額賃料は9,800~9万2,500円。

 50歳代女性の利用者に聞くと、利用の目的は「母親が施設へ入所することとなり、母親の私物を収納するスペースが必要だったため」とのこと。母親が住んでいた賃貸物件を解約後、自宅と施設の間にあるトランクルームを探し、広さ6.52平方メートル、月額賃料約4万円のスペースを借りることにした。「あらかじめ登録してある交通系ICカードで簡単に入ることができ、台車を使って荷物の運搬もスムーズに行なえるのが便利な点。また、空調が完備されているため、母親の大切にしている和服などを安心して保管できる。私物を整理したことは“終活”のスタートにもなった」という。

50歳代の女性利用者は、母親の大切にしている和服を桐箪笥ごと保管している(左奥)

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

トランクルーム

分譲マンションにおいて、区分所有者が利用するために、各住戸とは別に設置された小型の倉庫のこと。区分所有者が各住戸を購入する際に、同時にトランクルームを購入する場合もあれば、区分所有者はトランクルームを所有せず、毎月使用料を支払う場合もある。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。