（株）東京カンテイは23日、2024年1年間および12月の三大都市圏・主要都市の中古（既存）マンションの70平方メートル換算価格を発表した。
24年の首都圏既存マンション平均価格は4,747万円（前年比1.1％下落）と反転下落し、14年以降の上昇傾向が一服した。都県別では、東京都6,746万円（前年比5.0％上昇）、神奈川県3,635万円（同0.8％下落）、埼玉県2,909万円（同3.7％下落）、千葉県2,704万円（同2.5％下落）。東京都はアッパー層などからの旺盛なニーズを背景に上昇率が拡大したが、周辺3県は急激な価格高騰で一般的な購入層への負担感が増したことで、下落に至った。
近畿圏は2,865万円（同0.9％下落）。府県別では、大阪府3,117万円（同1.0％上昇）、兵庫県2,452万円（同3.1％下落）。中部圏は2,240万円（同1.6％下落）、愛知県は2,372万円（同1.9％下落）と下落した。
24年12月の首都圏の既存マンション価格は5,065万円（前月比2.0％上昇）と5ヵ月連続で上昇。都県別では、東京都は7,475万円（同1.9％上昇）と、8ヵ月連続で上昇。神奈川県3,714万円（同1.2％上昇）、埼玉県2,931万円（同1.0％上昇）は続伸し、上昇率自体も拡大した。千葉県のみ、2,708万円（同0.3％下落）と下落している。
近畿圏は、2,952万円（同3.9％上昇）と2ヵ月ぶりに上昇。大阪府は3,280万円（同4.0％上昇）と大幅に上昇し、24年10月に記録した直近の最高値を更新した。兵庫県も、2,456万円（同5.0％上昇）と3ヵ月ぶりのプラスに。中部圏は2,264万円（同3.4％上昇）、愛知県は2,391万円（同3.7％上昇）。
