不動産ニュース / 開発・分譲

2025/3/3

世田谷で高校の敷地を有活した介護付き有料老人H

「グランダ下馬」外観

 中央日本土地建物(株)は3日、介護付き有料老人ホーム「グランダ下馬」(東京都世田谷区、総戸数72戸)を1月31日に竣工したと発表。3月1日に開業した。運営は(株)ベネッセスタイルケアが担う。

 同物件は、国立大学法人東京学芸大学附属高等学校の敷地内に立地。東急東横線「学芸大学」駅徒歩18分、東急田園都市線「三軒茶屋」駅徒歩17分。敷地面積2,081.94平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造地上5階建て、延床面積4,265.48平方メートル。外観は、地域になじむアースカラーを基調とし、同高校の景観と調和する円形をモチーフとしたデザインを内外装に統一的に採用している。

 国立大学法人法の改正により、2017年から国立大学は土地などの所有資産を有効活用のために第三者に貸し付けることが可能となった。この制度を用いた同大学の土地貸付公募に対し、同社が事業主として定期借地事業提案を実施。地域住民の需要に合致し、公共性の高い老人ホーム事業と周辺環境と調和の取れた建築計画が評価され、23年に土地の貸付先として選定された。

 住戸は、専有面積20平方メートル台から100平方メートル台まで複数タイプを用意。4階以上の居室は、自立した生活をサポートするフロアとして専有面積30平方メートル以上とし、居室内にミニキッチンやユニットバスを設けた。グラウンドに面した3・4階の居室は、ゆとりある広さと多くの開口部を設け、眺望と採光を確保した。共用廊下は、入居者が自身の居室があるフロアと認識しやすいよう、階ごとに異なるデザインの内装を採用している。

 1・2階はグループケアのフロアとして、共用部に専用リビング・ダイニングを設けた。また、共用スペースとして、1階に3層吹き抜けのラウンジと、入居者同士や地域住民との交流の場として活用できる地域交流スペースを設置。5階には電子暖炉やバーカウンターを備えたバルコニー付きラウンジを用意した。屋上には太陽光パネルと蓄電池を設置し、災害発生時においても安心安全な施設運営を可能としている。

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