不動産ニュース / 開発・分譲

2025/4/7

コスモスI、荻窪の邸宅街でまち並み創出の建売

「イニシアフォーラム南荻窪」の街並み。前面道路に大きく開放したアプローチが印象的。幅は10m超
2階建て住戸のリビングは天井高を最大4,700㎜としてロフトを設置

 (株)コスモスイニシアは、分譲戸建住宅「イニシアフォーラム南荻窪」(東京都杉並区、総戸数5戸)の販売を3月15日から開始した。総戸数5戸ながら、ゲートに囲まれた幅10m超の石張りのアプローチ、無電柱化、豊富な植栽などで、独立したまち並みを形成。開放感のある間取り提案なども評価され、総額1億3,000万円を超える価格帯ながら、永住志向のファミリー中心に順調に販売を進めている。

 同物件は、JR中央線他「荻窪」駅徒歩14分、中央線「西荻窪」駅徒歩14分に立地。総敷地面積は約800平方メートル。周囲は第1種低層住居専用地域で、戸建住宅街が広がる。北側は4.5m道路を挟んで小学校の校庭。建物は、木造枠組壁2階建て3戸、3階建て2戸。土地面積約100~110平方メートル。延床面積約92~121平方メートル。3LDK+S、4LDK。ZEH水準断熱性能。2024年10・11月竣工済み。

 道路に面した敷地の中央約10mを駐車場兼アプローチとし、その両側にインド砂岩のゲートを設置した。アプローチは斑岩による舗装とし、道路に面し3階建て2戸、南奥側に2階建て3戸を、アプローチを取り囲むように配置。敷地内は無電柱化している。

 延床面積のゆとりをさらに引き出すため、さまざまな空間提案をしているのが特長。すべての住戸の玄関前にはホールを設置。リビングは2階に設置し、2階建て住戸は最大天井高4,700mmを確保した上で、高窓とロフトを設けた「SOLAリビング」とした。3階建て住戸は独立したビルトインガレージと備蓄倉庫を設置。リビングは吹き抜けとした上で、2・3階にガラス手すりのルーフバルコニーを設置している。また、壁面に本棚を造作できるようあらかじめ下地を加工。視線を遮らない鉄骨階段などを提案している。その他、リビング床暖房、フィオレストーンキッチン天板・洗面台、食洗器などが標準。

 24年9月末からホームページでの資料請求受付を開始。これまでの反響数は250件。25年1月末からモデルハウスをオープンし63組が来場している。3月15日から1期3戸を発売し、2戸が売却済み。販売価格は1億3,480万~1億5,980万円。反響の45%が地元杉並区在住。30~40歳代のファミリー層が中心で、延床面積にゆとりがある3階建て建売は希少性が高いことから特に高評価を得た。中央線2駅徒歩圏の利便性、邸宅街立地、作り込まれた統一感あるまち並みが評価された。

 2期2戸は、5月上旬に発売予定。価格は1億3,000万円台~1億6,000万円台となる予定。

リビングの壁などをあらかじめ下地補強しておくことで、本棚の造作を容易にした。写真の本棚兼デスクを同社が施工した場合約70万円となる

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ZEH

年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量がおおむねゼロ以下となる住宅。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、和製英語である。

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