
小田急不動産(株)は7日、日本の古き良き暮らしを語り継ぐ「KATARITSUGI(かたりつぎ)」プロジェクトを開始したと発表した。
古民家は日本各地に約102万戸あり、空き家となるものも増加している中で、古民家に使われている古材を住宅の新築に活用することで、古き良き暮らしを次世代に引き継ぐのが目的。古材を別のエリアの住宅に活用し関係人口の増加を期待する他、廃棄物の削減や温室効果ガスの排出抑制により循環型社会の形成にもつなげていく。
古民家を住宅の新築に循環利用する仕組みの検討は、古民家の再生・活用を手掛ける(一社)全国古民家再生協会と連携して行なった。
初弾として、「(仮称)KATARITSUGI開成モデルハウス 」(神奈川県足柄上郡開成町)を5月下旬にオープンする計画。小田急小田原線「開成」駅徒歩12分に立地。敷地面積約245平方メートル、木造在来工法平屋建て(建築基準法上は2階建て)。新潟県阿賀町の築約160年の古民家の構造材を活用した。
モデルハウスでは、古材を利用した注文住宅の施工会社の紹介や、土地の仲介・販売を行なう。
なお同日、同プロジェクトの特設ホームページも開設した。