不動産ニュース / ハウジング

2025/6/9

柏に住民交流を促進する92戸の分譲住宅/ポラス

モデルハウス外観。道路に面してベンチや縁側を設けて地域交流を創出する仕掛けとして提案している
カフェをイメージしたモデルハウスの内観。リビングが見渡せるように、カウンター型のワイドオープンキッチンを採用した

 ポラスグループの中央グリーン開発(株)は6日、分譲住宅「ビー・グレイス柏 未来輪区」(千葉県柏市、総戸数92戸)を報道陣に公開した。

 共生と共助をテーマにした分譲住宅。街区内には入居者専用の集会所を設置。隣地には公園も配し、入居者同士のイベントやワークショップの開催などを通じてコミュニティ形成を促していく。

 JR常磐線・東武アーバンパークライン「柏」駅徒歩22~23分、バス12分「柏第七小学校入口」バス停徒歩8~9分に立地。開発用地は個人所有の林地だった場所で、全体の広さは約1万6,444平方メール。建物は木造2階建て。間取りは3LDK~4LDK。土地面積120.28~137.22平方メートル(1・2期販売26棟)。建物面積93.57~98.12平方メートル(同)。

 集会所は平屋建て、延床面積56.51平方メートル。木の温もりを感じられるように、床や梁、棚などに無垢材を多用した。自習やテレワーク、住民同士の集まりなど自由な利用が可能。入居者交流を促進する支援プログラムを導入し、集会所や隣接する公園を活用したイベントやサークル活動を通じて住民同士の交流を支援し、持続可能なコミュニティ形成を目指す。

 入居後には管理組合を立ち上げて、集会所の管理やイベントの開催などを取り仕切っていく。植栽のメンテナンスグッズや防災グッズ等を入居者同士でシェアして管理する。その他、景観協定の運営業務や防犯カメラの管理、植栽剪定の手入れ等も行なっていく。管理組合と合わせて自治会の設立を分譲地内で行ない、柏市の認可団体として法人化。最終的にはその法人に集会所を寄付する。

 日常時をはじめ非常時にも役立つようデザインする「フェーズフリー」の思想を取り入れ、かまどベンチや雨水タンクなどを、各住戸や公園等に設置。集会所や公園は、災害時の避難拠点としても活用できる。

 住戸は床や壁、手すりなどに木のマテリアルを配置。木の味わいと温もりの空間を提供する。全戸ZEH水準。ガスと電気で温めるハイブリッド給湯・暖房システムを標準で採用。モデルハウスでは、カフェをイメージして、中2階のスキップリビングやカウンター、キッズスペースなど家族の居場所を多数用意したプランや、道路に面してベンチやLDKにつながる縁側を設け、近所との交流を提案するプランなどを用意する。販売価格は3,990万~5,690万円(税込み)。

 25年3月8日にモデルハウスがオープンし、これまでの問い合わせは106件、来場者数は43組。同月28日より1期販売(販売戸数13戸)を開始し、12戸が成約済み。5月9日より2期販売(同13戸)を開始し、4戸が成約済みとなった。成約者は、半数以上が柏市在住者で、メインターゲットであるファミリー層が多かった。駅から離れているものの、グループの総合力で住まい価値を提供していることが、顧客から好評だったという。

集会所は木の温もりを感じられるように、床や梁、棚などに無垢材を使用している

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