三菱地所(株)は12日、英国の不動産ファンド運用会社Patron Capital Partners(以下、「パトロン社」)の持ち分を取得して子会社化することを発表した。当局の承認を待って、買収を完了する。
パトロン社は1999年に設立。英国を中心にヨーロッパ各国で不動産および不動産価値を基盤とする事業会社、不動産デット等を投資対象とするオポチュニスティック型ファンドを運営。これまでに17ヵ国で114投資案件・200取引、累計900万平方メートルの物件に対する投資実績を持つ。これまでに8本のファンドやセパレートアカウント等を組成しており、累計エクイティ調達額は53億ユーロに達している。2024年12月末時点の運用資産残高(AUM)は46億ユーロ(約7,590億円)。
同社グループでは、2030年度を最終年度とする長期経営計画において、ROE10%の目標達成に向けてのノンアセット事業を成長領域に位置付けている。同計画では、30年度末時点のAUM目標を10兆円としており、今回の買収後のAUMは約6兆8,000億円となる。