不動産ニュース

2025/11/11

利益がいずれも過去最高に/住友不25年3月期2Q

 住友不動産(株)は11日、2025年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。

 当期(2025年4月1日~9月30日)は、売上高5,322億4,300万円(前年同期比1.4%減)、営業利益1,674億7,900万円(同7.4%増)、経常利益1,639億600万円(同5.0%増)、当期純利益1,183億4,000万円(同8.1%増)。営業利益は4期連続、経常利益は5期連続、当期純利益は3期連続で、いずれも第2四半期の過去最高を更新した。

 需給改善傾向が続く東京のオフィスビルを中心とする不動産賃貸事業が、第2四半期の過去最高を更新。また、分譲マンションを中心とする不動産販売事業は前年に比べ売上は減少したが、利益率の改善により第2四半期の最高益を更新し、業績をけん引した。

 不動産賃貸事業は、既存ビルの稼働率改善や値上げの浸透、「住友不動産東京三田ガーデンタワー」の入居進捗、「住友不動産秋葉原東ビル」などの新規稼働効果に加え、同社の高級賃貸マンション「ラ・トゥール」シリーズの単価増などが業績に寄与。売上高2,255億2,400万円(同6.3%増)、営業利益は1,043億1,000万円(同11.4%増)。売上高、営業利益が共に第2四半期の過去最高を更新した。期末の既存ビル空室率は5.4%(前期末比0.5ポイント低下)となった。

 不動産販売事業は、「シティタワーズ板橋大山」、「シティタワー千住大橋」、「ベイシティタワーズ神戸」などの引き渡しを開始。マンション・戸建て・宅地の合計で2,066戸(前年同期比789戸減)を販売計上した。売上高は1,999億4,300万円(同10.2%減)、営業利益は638億8,100万円(同2.5%増)。今期計上予定分はすでに超過達成となっている。第2四半期のマンション契約戸数は1,410戸(同29戸増)。

 ハウジング事業は、受注棟数が、「新築そっくりさん」事業で3,274棟(同395棟減)、注文住宅事業で835棟(同317棟減)。建築基準法の改正により大規模リフォーム等が影響を受け、受注・計上共に前年同期を下回った。ステップ事業では、中古マンション取引を中心とした主力の仲介事業について、仲介件数は1万4,470件(同918件減)と減少したものの、ステップオークションの浸透などにより取扱単価が増加。増収増益となった。

 通期では、売上高1兆500億円、営業利益2,950億円、経常利益2,850億円、当期純利益2,100億円を見込む。

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