大和ハウス工業(株)は8日、モジュール型のデータセンター商品「Module DPDC(モジュール・ディープロジェクト・データセンター)」を2026年1月5日に発売すると発表した。
同社がこれまでに培ってきた工業化建築技術を生かし、短工期・高圧電力による運営が可能なモジュール型商品として開発した。日本データセンター協会がDCの堅牢性等を評価する指標において最高レベルの構造躯体となっている。
一般的な建屋型DCでは、土地の選定から建設完了、大容量電力の引き込みなど、計画から稼働までに5年以上の期間がかかるといわれている。期間・コストの両面で負担が大きい上に、安定した電力供給と専門の建設技術者が集中する首都圏と関西圏に集まっていることから、地方への分散の必要性が叫ばれている。今回の新商品は、契約から引き渡しは約1年に短縮することで、小規模な建物・電力での運用を求める国内外DC事業者や企業・大学などにスピード感のある提案ができるという。
構造は鉄骨造で耐震構造。延床面積は約200平方メートル、高さは1モジュール当たり約6.6m、電力容量は約1~2MW。サーバーラックや電気・空調設備を含むオールインワンパッケージで提供する。
