不動産ニュース / ハウジング

2015/5/20

関東工場に先端の環境技術実証実験住宅を設置/積水ハウス

「風の家」
「風の家」
「あしたの家」
「あしたの家」
「生きものの庭」
「生きものの庭」

 積水ハウス(株)は19日、関東工場(茨城県古河市)で、環境技術に関する実証実験住宅3棟を集めた「積水ハウスエコ・ファーストパーク」を開設。6月中旬より一般公開する。

 同施設では、2006年に東京都国立市で公開した「サステナブルデザインラボラトリー」を移築した「風の家」、08年の洞爺湖サミットで公開した「ゼロエミッションハウス」(当時より同地で公開)の「あしたの家」、10年に横浜APECで公開した「観環居」を移築した「木の家」の3棟で構成。

 「風の家」は、「まちなかで光や風を感じながら自然と調和した暮らしを楽しむ」をコンセプトに、縁側空間や伝統的家屋を生かしながら近未来的なデザインを取り入れた外観、通気天窓など、光や風、水を取り入れて快適に暮らす工夫を凝らした。
 「あしたの家」は、現在同社が販売する住宅商品の基礎となる省エネ、創エネ、環境技術を組み合わせ、住宅のCO2排出量と建築廃棄物ゼロを実現。
 「木の家」は、自然素材を取り入れ、自然の心地よさを重視しながら、HEMS、EVなどを導入し、離れた家族をつなげる「先進のネットワークでつながる快適な暮らし」ができる。

 この3棟に加え、03年から開設している建築廃棄物をリサイクルする「資源循環センター」を「資源の泉」として、今回新設した生態系保全を掲げる「5本の樹計画」に基づく庭を「生きものの庭」として、併せて公開する。

 今後は、「建築・造園その他住まい関連分野の学生向けに、住まいと環境の関係を理解する教材として提供」「小学生の親子向けに、住まいと環境について学ぶ連続講座を開講」「市民団体やNPOに公募し、幅広い社会教育の場として参加型プログラムを展開」などをテーマに、さまざまな参加型公開社会教育プログラムを予定している。プログラム運営・推進を目的に、「積水ハウスエコ・ファーストパーク運営協議会」(会長:筑波大学芸術系長教授・山中敏正氏)も設立した。

 19日の開所式で挨拶した同社代表取締役会長兼CEOの和田 勇氏は「当社が培ってきた環境技術のヒストリーがわかる実証実験を集めた。一般に公開し、住宅の環境技術をアピールするとともに、特に若い世代に向け、住まいと環境を学ぶ場を広く提供していきたい」などと抱負を語った。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年6月号
「特定空家」にしないため…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/5

「月刊不動産流通2024年6月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年6月号」の発売を開始しました!

編集部レポート「官民連携で進む 空き家対策Ⅳ 特措法改正でどう変わる」では、2023年12月施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」を国土交通省担当者が解説。

あわせて、二人三脚で空き家対策に取り組む各地の団体と自治体を取材しました。「滋賀県東近江市」「和歌山県橋本市」「新潟県三条市」「東京都調布市」が登場します!空き家の軒数も異なり、取り組みもさまざま。ぜひ、最新の取り組み事例をご覧ください。