不動産ニュース / リフォーム

2016/2/8

1棟リノベの収益不動産販売事業を加速/ウダツ

収益不動産販売事業の「南砂町」の物件の1室。無垢材の床材やオリジナルキッチンなど、賃貸物件ながら同社リノベーションの“本物へのこだわり”を取り入れた
収益不動産販売事業の「南砂町」の物件の1室。無垢材の床材やオリジナルキッチンなど、賃貸物件ながら同社リノベーションの“本物へのこだわり”を取り入れた

 (株)ウダツ(東京都渋谷区、代表取締役:宮島 光太郎氏)は、賃貸物件を1棟単位で買い取り、再生の上、投資家に売却後、運営・管理を受託する収益不動産販売事業を加速させていく。

 同社は、2011年より東京都内の23区内や人気沿線エリアの分譲マンションの区分を買い取り、リノベーション後売却する事業を展開。床材は無垢材、キッチンはステンレスといった素材は本物志向であるものの、色調をマットなホワイトで統一し、シンプルな空間にすることで、2,000万~3,000万円からの価格で提供している。そのノウハウを生かし、13年より収益不動産販売事業を開始した。

 対象エリアは1都3県。これまで東京の荻窪と南砂町で展開。リノベーションの基本コンセプトは区分買取再販事業の内容を踏襲しながら、床や壁にカスタマイズ要素を取り入れた。また、通常、敷金・礼金1ヵ月ずつにしているところを入居前までに入居者自身でDIYを行なった場合、礼金をゼロにするサービスも展開。道具貸し出しのほか、現場でのレクチャーも提供することで、全入居者がDIYを実施したという。入居者自身が空間づくりをすることで、部屋への愛着が生まれ、長期入居につなげる狙い。いずれの物件も築年数は経過しているが、新築同等の家賃設定でほぼ満室稼働している。

 同実績からオーナーからの反響があり、現在、東京・葛飾で新たな事業に着手中。宮島氏は「リノベーションの人気は高まっているが、そういった空間を求めているのは20~30歳代の若い世代が多い。そういった世代とマッチングする賃貸住宅の供給に力を入れたいと考えた」と述べた。今後、年間約10棟を目標に取引拡大を目指す。

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