(株)穴吹工務店は1日、マンション建設プロジェクトの資金調達に新方式の「アンダーライト方式(全額引受方式)のシンジケートローン」を導入すると発表した。
「アンダーライト方式」は欧米で一般的なシンジケートローン(協調融資)の方式で、主幹事銀行が組成総額の全額を引き受けたうえで他の参加金融機関を招聘する。日本での活用事例はほとんどないが、同社では第一弾として「サーパス芦花公園」(東京都杉並区、総戸数55戸、2001年10月着工予定)の資金24億3,400万円を、富士銀行が主幹事のシンジケート団(富士・大垣共立・荘内・千葉興銀・愛知の5行)から調達する。
同方式を活用することにより、同社では融資総額が確保されるとともに、主幹事となる有力銀行を媒介に融資実績のない地銀等との取引が実現するというメリットがある。
なお、融資先の高率的かつ円滑な新規間口拡大が可能となることから、同社では有効な資金調達手法のひとつとして、今後の活用を検討するとしている。