ミサワホーム(株)は30日、7月に期間限定で発売し、好調な売れ行きをみせた量産企画工業化住宅「LIMITED25」を、11月1日から2ヵ月間の限定で新たに5,000棟を発売すると発表した。
1ヵ月で3,728棟を売上げ、月間売上げ新記録を樹立した同商品は、住宅基本性能はそのままに、営業経営費削減や技術の積み重ねによるコストダウン、プラン・仕様・販売期間などを限定することにより坪単価25万円台という低価格を実現させ、話題を集めた。価格面、販売戦略以外でも、グッドデザイン賞を受賞するなど、発売後も何かと注目を集めている。
好評につき新たに発売となる今回は、3階建て8プランの追加など、16プランを設定し、前回よりも購入者層を幅広く設定。中でも、7月の発売で21%を占めた50代以上のシニア層に積極的に訴求すべく、収入型プランなども用意している。
同社社長の三澤千代治氏は、「今後は、量産規格工業化商品を定番化していきたいと思うが、その実現については消費者のストックに対する意識次第」と話しており、海外に比べ住宅を売却する際のことを考えず、注文住宅に走りがちな日本では、まだ定番化は難しいものの、いずれは定番化する方向を明らかにした。
また、前回の好調な売れ行きについては、「低価格もさることながら、品確法の施行による影響も大きく、安かろう、悪かろうではないということを、はっきりと消費者に提示できたことが大きな要因ではないか」(同氏)と話した。