不動産ニュース / ハウジング

2001/11/16

積水ハウス、新型制振装置を3階戸建てに標準搭載

 積水ハウス(株)は14日、交通振動等による建物の揺れを抑える「マルチTMD」(現在、特許出願中)を東海ゴム工業(株)と共同で開発し、2002年2月以降着工するすべての鉄骨系3階戸建て住宅に標準搭載すると発表した。

 「TMD」とは、建物の揺れをおもりに発生する慣性力で打ち消す装置のことで、今回開発した「マルチTMD」は、従来1つのおもりでは建物の固有振動数にしか対応できなかったのに対し、異なる固有振動数をもつ4つのおもりを組み合わせることで対応できる振動数に幅が生まれ、振動低減効果がより向上したものになっている。
 これにより、建物ごとに異なる固有振動数への調整が不要となり、安定した効果を得ることができるとともに、メンテナンスも不要なため、トータルコストを抑えることもできる。
 これまで同社では、交通振動の多い場所などでは、個別に従来型のTMDなどで対応してきたが、今回開発した新システムを標準搭載としたことで、都心部や狭小地に建てられることの多い鉄骨系3階戸建て住宅における居住快適性を向上させることができるとしている。

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