(社)東京ビルヂング協会は、会員155社を対象に行なった「ビル経営動向調査」(10月分)の調査結果をまとめた。
それによると、東京23区における賃料水準(平均)の上限は28,162円/坪(対前回調査比▲25円/坪)と下落したものの、下限は17,697円/坪と前回調査時よりも197円/坪の上昇となった。上限が最も下落したのは台東区で、対前回調査比▲2,083円/坪の18,750円/坪。下限が最も上昇したのは中央区で、対前回調査比1,042円/坪増の16,990円/坪であった。なお賃料水準は、23区内において上限が下落、下限が上昇しているものの、全体では今年度初頭から下落傾向が続いており、今後もやや下落するものと思われる。
また、東京23区における平均空室率は前回調査時4.1%より0.1ポイント増加し、4.2%となった。このうち最も増加率が高かったのは渋谷区で、前回調査時1.9%より1.0ポイント増加、2.9%となった。23区の過去3ヵ月間の空室率景況感指数は▲8.8、3ヵ月後の指数は▲7.6となっており、今後の空室率はやや上昇すると予想される。