東京建物(株)は6日、JR川崎駅前の百貨店跡地で進められている「川崎駅北口地区第3西街区第一種市街地再開発事業」に、参加組合員として参画すると発表した。
同事業は、(株)マイカルの関連会社(株)マイカル総合開発が地元地権者と共同で今年7月に着工したが、9月にマイカルが民事再生法申し立てをしたため、工事が中断されていた。
そこで、同再開発事業の商業施設としての立地性・事業性などを高く評価する同社では、再開発組合や関係者との間で協議を重ね、マイカル総合開発の同事業に関する債権債務は引き継がないことを条件に、基本的には従前の事業計画を引き継ぐ方針を決定した。
具体的には、地権者と同社で構成される再開発組合が事業主となり、4,475平方メートルの敷地に地上11階、地下3階の延床面積39,000平方メートルのビルに、シネマコンプレックス、物品販売店舗、飲食店、娯楽施設などのテナントを誘致する計画。また、川崎駅前繁華街の中心となる同エリアは、地下街「アゼリア」とも直結し、将来的には京浜急行大師線が建設される予定で、地域の活性化につながる利便性の高い商業施設として期待されている。
なお今後は、12月8日より工事を再開、2003年8月竣工、同9月のオープンを予定している。