不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は24日、首都圏の大学生を対象に「部屋探しに関するアンケート」調査を実施し、その結果をまとめた。
調査は、2001年11月15日から20日までの間、首都圏5大学の学生360人(男子170人、女子190人)を対象に実施したもので、そのうち一人暮らしをしている学生は163人(45.3%)。
同調査結果によると、希望する家賃(管理費含む)は、「5万円以上6万円未満」が37.5%(耐前年比9.0ポイント増)で最も多く、全体の61.4%が6万円未満を希望している。
希望する間取りタイプは、「1DK」が38.0%、「1K」が29.6%で、1996年まで人気トップであった「ワンルーム」は年々希望者が減少、今回調査では全体の9.2%となり、3年連続で過去最低を更新した。なお、全体の60.9%が「1DK」以上を希望している。
また、ワンルームで好ましいと思う居室タイプについては、71.7%が「フローリング」と答え、相変わらずの人気傾向となっている。しかし、一方で男子の14.9%が「和室」と回答しており、97年以来の高水準を示している。
部屋を決める際に環境面で重視すること(複数回答)については、「コンビニエンスストアが近い」が83.9%(同▲3.3ポイント)で最多であるものの、次いで「スーパーマーケットが近い」67.5%(同10.9ポイント増)となり、リーズナブルで惣菜等のメニューが豊富なスーパーへの人気の高さが目立った。
希望する住宅機能・設備について(4つまで回答)は、絶対に欲しいと考えているもののトップは「エアコン」80.0%、次いで「独立したバス・トイレ」71.9%、前回4位の「幅180ミリメートル程度の収納スペース」は50.6%と3位に浮上した。一方、できれば欲しいもので目立った回答は、男子が「ロフト」「インターネット接続料込み」、女子は「バルコニー(ベランダ)」「オートロック」の人気が高かった。
不動産会社を選ぶ際のポイント(複数回答)のトップは「自分の住みたい街にある」が76.7%で、次いで「店内に入りやすそうな明るい雰囲気」60.6%、「店頭に間取り図面が多く掲示してある」が41.1%となった。特徴としては、4位に「インターネットで物件情報を提供している」29.4%と食い込んだこと。
なお、住まい探しの際にあったらいいなと思うサービスは、不動産会社に対しては「引越しまで世話してくれる」や「カウンセリング、アフターサービス」、住まいに対しては「家具付き」「一定期間の無料体験」などの声があがった。