不動産ニュース / 開発・分譲

2002/1/24

竹中、汐留H街区に公団の超高層マンションを建築

 (株)竹中工務店は21日、東京・汐留の旧国鉄貨物駅跡地において建設中の「汐留H街超高層棟(仮称)」(東京都港区、総戸数約900戸)の概要と、自社開発のコンクリート材について明らかにした。

 同物件は都市基盤整備公団の計画・基本設計によるもので、鉄筋コンクリート造(RC)建物としては日本最高の地上56階、高さ183.6メートルの超高層マンション。そのためRCの耐重性・耐火性向上を図る必要があるとし、同社では「超高強度コンクリート」を開発するとともに、清水建設と共同開発した「高耐火コンクリート」を同物件に採用した。
 RCは鉄骨造に比べ剛性が高く揺れが少ないため、居住性に優れている。また、建設コストが低いなど多数のメリットを持つことから超高層マンションに多用されているが、従来のコンクリート材は高強度化と流動性の両立が困難となっている。しかしながら、同社は超高性能減水剤を開発することで流動性を飛躍的に向上させることに成功、両性能を兼ね備えた「超高強度コンクリート」を実現させた。また、超高強度コンクリートでは火災時に剥離・飛散する現象が生じるが、同社が清水建設と共同開発した「高耐火コンクリート(ARFコンクリート)」を採用することで、耐重性・耐火性を有するRC造の高層建物の建築が可能となった。

 なお、同物件は公団の賃貸マンションであるが、45~56階の約12,000平方メートルをスケルトンインフィルで民間事業者に賃貸し、民間事業者が供給・経営を行なうなど、新たな試みも行なわれる。竣工予定は2004年2月。

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