不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は14日、首都圏における2001年1年間の売物件市場動向を発表した。
同社への2001年1年間の売物件登録数は、中古マンションが25,251件で前年比▲15.6%、中古戸建てが24,099件で同▲2.4%減となったが、新築戸建ては66,951件で同36.6%増、土地も43,862件で同17.4%増と大幅に増加した。なお、新築戸建ては、2年連続の大幅増。
首都圏年平均の中古マンション登録価格は、1平方メートルあたり34.00万円で同▲4.0%。また、1戸あたりの首都圏年平均価格は2,086万円で、同▲2.8%となった。なお、中古マンションの登録価格は、千葉県を除き、1平方メートルあたりの単価よりも、1戸あたりの価格の方が下落率が小さく、前年に比べ登録物件が大型化している。
居住用土地登録価格の首都圏年平均は、同▲3.3%の1平方メートルあたり21.18万円。戸建て住宅の登録価格数の首都圏年平均は、新築で1戸あたり4,200万円(同▲4.2%)、中古が3,514万円(同▲5.4%)といずれも下落を見せている。
中古マンションの物件成約数は8,822件で、同▲9.4%。成約の中心は低額物件で、1,000万円未満の物件のみ同0.7増の1,512件(前年1,502件)となった。また、2,000万円未満の物件の占める割合が前年より3.1ポイント増の64.1%と、1993年の調査開始以来、年ベースで過去最高を記録した。
新築戸建ての成約数は、14,594件で、同22.4%増と大幅に増加し過去最高となった。一方、中古は7,150件で(同▲9.4%)で、全エリアで増加となった新築戸建てに対し、中古戸建ては全エリアで減少を示した。
また首都圏年平均の物件成約価格は、中古マンションでは1平方メートルあたり30.27万円で、同▲7.1%と、1戸あたりにおいても1,790万円、同▲6.3%と下落率は再び拡大している。
戸建て住宅の1戸あたりの首都圏年平均物件成約価格は、新築で4,103万円(同▲4.2%)、中古は2,771万円(同▲9.1%)と初の3,000万円割れとなった。