(株)長谷工コーポレーションは9日、建設作業所から排出される段ボール古紙を回収し、襖(ふすま)に再生後、同社が建設するマンションに採用するという「段ボール古紙リサイクル循環システム」を確立したと発表した。
業界初となる同システムは、古紙業界大手の(株)須賀(東京都荒川区、代表取締役:須賀清文氏)と古紙リサイクル回収処理業務に関する基本契約を締結し、確立したもので、資源の有効利用を図り、段ボール古紙処理における常務の低減、各作業所ごとの処理状況などを明確にするデータベース化を実現した。
建設作業所から発生する廃棄物などのリサイクル処理は進んできているが、住宅建材として再び再利用する完全なリサイクル循環が同システムの特徴となっている。
リサイクルの流れとして、1.各建築作業所から排出される段ボール古紙を回収、2.回収した段ボール古紙をリサイクル工場に集め、製紙原料に加工、3.製紙原料を製紙メーカーが溶解処理、板紙原紙に加工、4.板紙原紙を住宅用襖大手メーカーの(株)ユナイトボード(東京都江戸川区、代表取締役社長:坂本富彦氏)が買い取り、芯材の主原料に段ボール古紙を使った襖(商品名・ダンフスマ)として製造・販売、5.同社はユナイトボードからダンフスマを購入し、自社設計・施工のマンションに採用する。まずは首都圏内から対応していく方針。