ポラスグループのポラテック(株)(埼玉県越谷市、中内俊三社長)は9日、“癒し”と“ライフスタイルの提案”をテーマにした体験型のショールーム「暮らし発見館」をマスコミ向けに公開した。
「暮らし発見館」は、同社と受注契約を行なった顧客を対象に、設計前に顧客のこだわりやアイディアを具体的にイメージ化または施工例として表現・実現させるとともに、新たな住まい方やオリジナリティのある住まい方を提案する場として、今年4月1日に開設した。
主に木造注文住宅を建設する同社は日本最大規模の木材加工工場を有し、昨年度は380戸の注文住宅を受注している。また、近年の“癒し”ブームにより木質系住宅の受注が伸びていることから、最も癒し効果が高いとされている“木”そのものに着目するとともに、長期耐用住宅におけるライフスタイルの変化に柔軟に対応するため、可変性を重視した施工プラン等の提案を併せて行なう。
同館は、
(1)パティオや子どもの小屋を有するくつろぎの場「ふれあいプラザ」
(2)リビングやサニタリーなど、リラックススペースにおける自由な発想とアイディアで快適空間を提案する「快適生活空間」
(3)土間と台所を一体化した日本の伝統的生活スタイルを保ちながら、段差のある和室をベースにすることで洋風テーブル・イスとの組み合せも自在な「風流房」
(4)モダンカーデンと和風ガーデンで庭デザインを楽しむ「庭物語」
(5)DIY体験により、顧客に家づくり(施工)への参加を呼び掛ける「DIYロフト」。天井裏スペースを有効活用したロフト空間も
(6)木の素材による“癒し”効果の体験と、木そのものの特性などを学習する「木・承・天・結」
(7)夏と冬の陽の入り方の違いを、窓の位置・大きさを可変して体感する「陽射しスタジオ」
(8)階段下、段板、蹴り込みを有効活用した階段収納や、トイレの壁厚、可変システム収納などさまざまなアイディアを活かした収納例を紹介する「収納宝箱」
の計8ブースで構成されている。各ブースにおける新たなアイディアや施工例の大半は、『段板の下に収納スペースを作って欲しい』など同社が過去顧客から受けた要望を改めて研究したもので、実現可能となったもののみを紹介している。
なお、同社では同館を「細かな顧客ニーズに対応するための施設」と位置付けていることから、館内の案内は営業マンではなくコーディネーターや設計担当者が行なう。常駐スタッフは4名で、非常駐スタッフはインテリアコーディネータなど7名。一般顧客の来館は事前予約制で、新築住宅成約者に限らず、成約検討中やリフォーム検討中など誰でも利用することができる。
また、常務取締役の中内晃次郎氏は『お子さん連れのお客さま、歓迎いたします。家づくりは家族全員が取り組む一大プロジェクトなので、納得するまで体感・体験していただき、家族のコミュニケーションを図る場としてもぜひ活用して欲しい』と述べた。当面は、月100組程度の来館者を見込む。