不動産ニュース / 開発・分譲

2002/4/11

穴吹工務店、同社初の免震工法採用の分譲マンションを着工

 (株)穴吹工務店は10日、同社初の免震工法を採用した分譲マンション「サーパス中河原」(栃木県宇都宮市、総戸数53戸、2003年7月下旬竣工予定)を着工したと発表。

 同マンションでは、免震装置により地盤と建物を分離し、建物に伝わる地震エネルギーを低減させる「基礎免震」工法を採用している。また、鉛プラグ入りの積層ゴムによる免震装置14基と積層ゴム層1基を建物本体の柱と梁の間にはさむことで、地震の振動を分散・吸収し、揺れを抑える。大地震の際には免震装置のゴムが変型してクッションとなるので、横揺れのショック度合いを示す応答加速度を、約3分の1から5分の1程度に低減させることができる。
 これにより、地震による建物の損傷を抑える、家具転倒や照明器具落下を低減させる、変型によるサッシ・ドアの開閉機能の消失を防ぐなど、心身の不安除去とともに多くのメリットが生まれ、同社では「今後は計画地の地質や地震発生率などを考慮し、免震工法の採用可否を検討しながらニーズに合わせ、建設していく」としている。なお、同社は1996年に四国初の免震工法導入集合住宅として自社独身寮「若葉寮」を建設し、地震等に関する基礎データ収集やノウハウを蓄積、同物件はその集大成ともいえる。また、同物件は栃木県内で初の免震工法採用の分譲マンションとなる。

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