三井ホーム(株)は、同社およびFC会社(販売施工代理店)に入社した新入社員に「初月給の使い途」についてアンケートを行ない、調査結果を発表した。
対象は、今年度入社した男性101人、女性76人、計177人の新入社員で、同社では平成6年度より調査を開始し今回で9回目となる。
それによると、新入社員の予定している初月給の使い途は、『親孝行に使う』82%、『自分のために使う』69%、『貯金』59%、『返済』16%となった。
『親孝行に使う』の答え82%は過去2番目の高さで、男性は過去最高値の75%、女性に至っては90%を超える結果となった。内容については『プレゼントを買う』が52%、『食事に招待する』が50%で例年並み。なお、プレゼントは「旅行」が28%と最も多く、そのほか「長く使ってもらえるもの」「親がのぞむもの」などのコンセプト回答も目立った。食事については、例年通り「和食派」が半数を占め、両親への健康面への配慮が伺える。
『自分のために使う』は、例年、予定を大幅に上回る結果を示すが、今回は予定段階においても男性74%、女性63%と高い値を示した。そのうち「ものを購入」は、男性59%(昨年度49%)、女性60%(同70%)と男性が大幅に増加したのに対し、女性は大幅に減少。
購入内訳では、男性で増えた「もの」は、定番の「服飾系」や「オーディオ」ではなく、「家具・インテリア関係」などの身の回りの品で、女性は「服飾系」を含め各項目とも「もの」の購入予定が減っている。その一方で、女性は「旅行」という回答が増加しており、女性の消費が「もの」から「活動」へ移行している点が顕著となった。
『貯金』の答え59%は、昨年度を多少下回ったものの2年連続で高い値となった。中でも「目的あり」の貯金派は、男女ともに大きく増え全体で10ポイント近くの伸び。目的の内訳は、「旅行」「将来のため(一人暮らしを含む)」「車」が不動の上位である女性に対し、男性の回答は2位に「家購入」、3位に「結婚」が3年ぶりに食い込み、大胆な女性に対し男性の堅実さが伺える。
『返済』については、昨年度とほぼ同様の結果となった。しかし内訳では、不況やハードな就職活動の影響からか、「学費・奨学金」が「車関係」を上回り、「旅行」も減少している。