三菱地所(株)と(社)日本工業倶楽部は27日、丸の内地区において現在進行中の「日本工業倶楽部会館・永楽ビルヂング共同開発計画」において主要構造部の鉄骨組み立てが完了したとして上棟式を実施、工事関係者が集まり、式典はしめやかに執り行なわれた。
2000年12月に着工した同計画は、学識経験者らで構成する「歴史検討委員会」により「日本工業倶楽部会館」の保存・再現方法の提案を受け、会館南側部分を保存・再現し、登録文化財として歴史的景観の保全を図るため曳家工事などを実施してきた。これらにより、建物正面屋上の彫刻像「坑夫と織女」や主要施設である「大食堂」や「大階段」「ロビー」など多数を保存・再現する。
なお、竣工予定は2003年2月末で、最新の環境共生・緑化計画が施された地下4階、地上30階、最高高さ約148メートルの超高層ビルとなる予定。
また、同式典を行なうにあたり、新築ビルの正式名称が「日本工業倶楽部会館」「三菱信託銀行本店ビル」のふたつに決定したとことを明らかにした。