三井不動産(株)は30日、地権者である(株)千疋屋總本店と共同で現在進めている再開発事業「三井本館街区」(東京都中央区、面積約1.4ヘクタール)の超高層複合ビル「(仮称)室町三井新館」の建築確認を5月27日に取得、31日に既存建物の解体工事に着手すると発表した。
同再開発計画は、東京都創設の「重要文化財特別型特定街区制度」の適用第1号として、容積割増制度を利用したもの。1998年に重要文化財に指定された三井本館の保存により三井本館の床面積相当分の容積加算を受けるとともに、有効な公開空地の確保や景観への配慮を行なうことで、合計500%の容積割増となった。
同ビルのテナントには、世界的ラグジュアリーホテルグループであるマンダリン・オリエンタル・グループが「マンダリン・オリエンタル、東京」として日本・東京への初進出が決定している。
なお、共同事業者である千疋屋總本店は、解体事業に伴い、三井本館向かいの三井第三別館へ本店店舗を仮移転し、5月7日より営業を開始している。
地上部解体工事が完了する2002年10月頃に起工式を行ない、2005年秋に竣工、2006年にホテルをオープンさせる予定。