不動産ニュース / 開発・分譲

2002/6/3

野村不動産、都内では10年ぶりの大規模住宅地を供給

 野村不動産(株)は5月31日、東京都町田市において実施される区画整理事業に参加し、335区画の大規模住宅地供給を行なうと発表した。

 
 同プロジェクトの名称は「千都の杜」。東京都内における民間事業の300区画以上の大規模住宅地供給は、1992年11月以来、約10年ぶりのこと。区画整理事業全体では、総開発面積約25万平方メートル、総区画数約730区画の大規模区画整理事業となる。立地は、小田急線「鶴川駅」より徒歩8分と交通利便性の高い住宅地で、これまで同社は、当該エリアにおいて「鶴川緑山 山の手坂住宅地」など複数の住宅地供給を行なっている。
 同社では、東京都では初の環境アセスメント条例を経た組合施行の区画整理事業となることから、コンセプトを「空と緑のオアシス」に決定。街全体の公園緑地率は区画整理法に定められた最低基準の約7倍に当たる約21%を確保するほか、区域内の公園・緑地を遊歩道公園と街路樹からなる緑の軸線でつなぎ緑のネットワークを形成し、宅地部分にもグリーンベルトを設置する。また、将来にわたる良好な住環境を維持すべく、戸建て住宅地区と集合住宅地区の設定することで、165平方メートル以下の土地の再分割等を防止する。
 商品設定は、1区画平均の土地面積約191平方メートル(約58坪)、第1期販売分の建物面積約132平方メートル(約40坪)と、ゆとりを持たせた規模を設定。また、IHクッキングヒーターやLDK部分への床暖房の標準装備、ホームセキュリティシステムの導入など、これまでのマンションづくりのノウハウ、顧客の意見等を戸建て住宅に反映させる。第1期分の販売は今秋を予定しており、戸数、価格帯等は現在のところ未定。同社では、近隣の横浜市内において総区画185区画の住宅地供給を5月より開始し、すでに約600組の来場者を記録、戸建て志向の根強さを実感していることから、「千都の杜」においても同様の需要が見込めるとしている。

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