関西電力(株)は17日、オール家電システムの性能評価試験を中心に、居住空間の快適性を研究・評価する住宅型実験棟「暮らしe創造館(生活環境快適性評価設備)」が竣工したと発表した。
同実験棟内部には、厨房・居間・浴室が2セットずつ備えてあり、同一環境下で2種の機器システムを評価できる日本初の設備となっている。同社では同設備を活用し、キッチンにおける換気システム、大空間LDKにおける冷暖房システム、浴室暖房乾燥機使用時の浴室・脱衣所の環境などについて、電気機器とガス機器など仕様の異なる2種類の機器・システムを比較実験する。特徴としては、一定の環境を再現して繰り返し実験できるため、様々な仕様の機器について同一条件下での実験データが取得できることなどがあげられる。
また、同社では設備の建設に先立ち、学会関係者・メーカーなどからの社外委員を含む「生活環境快適性創造研究会」(主査:京都大学大学院工学研究科・鉾井修一教授)を設置し、研究テーマの選定などを審議しており、今後も3ヵ月に1回程度研究会を開催する予定としている。
「暮らしe創造館」概要
■場所:大阪市生野区巽南5-7-29 関西電力巽南実験センター内
■面積:建築面積373平方メートル、延べ床面積586平方メートル
■構造:2階建て鉄骨造