森ビル(株)は1日、松下電工(株)と共同で開発したクォータースケルトン仕様対応の照明器具が、「第20回日本照明賞」を受賞したと発表した。
天井板とカーペットが未仕上げの貸室状態である「クォータースケルトン仕様」対応の新照明器具は、森ビルの「愛宕グリーンヒルズMORIタワー」において、本格的に実用化されたもの。クォータースケルトン仕様を実現させたことによる地球環境対策への貢献や、600ミリメートル角グリッドにおける照明器具と設備機器の一体化を実現させたグリッド型天井(フォレストシーリングシステム)というグローバルスタンダードの本格的導入、およびそれにより期待される波及効果などが評価され、「日本照明賞」受賞に至った。なお同賞は、照明業界において多大な貢献をしたものを対象とした名誉ある賞で、オフィス照明が受賞するのは今回が史上初となる。
また併せて、「第13年照明普及賞」を「愛宕グリーンヒルズMORIタワー」が施設として受賞。毎年竣工する施設の中で、照明設備について技法・手法ともに優れているものを表彰する同賞には、毎年約80件が表彰されており、今年も213件の候補の中から78件が表彰を受けた。なお森ビルとしては昨年の「赤坂溜池タワー」での受賞に続いて2年連続の受賞となっている。