森ビル(株)、(株)アークヒルズクラブなど22社で形成する森ビルグループは2日、「2002年3月期決算(連結)」を発表した。
当期連結業績(連結対象17社、持分法適用関連企業5社)の売上高は769億2,100万円(前年比▲4.2%)、営業利益は157億8,300万円(同▲30.9%)、経常利益は41億6,100万円(同▲57.6%)、当期利益59億9,800万円(同▲5.6%)であった。
主力事業である賃貸関係収益については、森産業トラスト株式の売却により、同社が連結対象外となったことによる収益減があったものの、「アーク八木ヒルズ」の通期稼動や「愛宕グリーンヒルズ」「六本木ヒルズゲートタワー」の竣工、新規テナント獲得が堅調となったことなどから、前期並の水準を維持した。しかしながら、分譲物件がないことなどにより、その他営業収益について減収と、結果として売上高は前年比微減となった。
次期見通しについては、「愛宕グリーンヒルズ」「六本木ヒルズゲートタワー」の通期稼動および「元麻布ヒルズ」「泉ガーデン」等の新規稼動などにより、売上高1,040億円(前年比35.2%増)、営業利益180億円(同14.0%増)、経常利益60億円(同44.2%増)、当期利益40億円(同▲33.3%)を見込むとしている。
なお、森ビル(株)単体での当期業績は、売上高697億6,800万円(前年比12.8%増)、営業利益151億5,600万円(同▲10.6%)、経常利益33億6,000万円(同▲57.2%)、当期利益46億2,400万円(同76.6%増)であった。
次期については、売上高920億円(前年比31.9%増)、営業利益170億円(同12.2%増)、経常利益50億円(同48.8%増)、当期利益30億円(同▲35.1%)となる見通し。