(株)リクルートコスモスは9日、建築工事・デザイン・インテリア等を手がけるグループ会社の(株)コスモスモア(東京都港区、米津宏社長)を通じて、オフィスビル専有部の総合的な機能強化や維持管理のサービスを提供するオフィス・ファシリティマネジメント事業を開始すると発表した。
同社は昨年12月に開設した「新橋オフィス」(東京都港区)において、施設管理に関して経費削減を検討する企業やテナントを賃貸するビル開発業者などを対象に業務を受託、初年度売り上げ8億円を計画している。
具体的な事業内容は、企業・団体の建物施設における内装などの空間プロデュース、什器・設備、電気・電話などのインフラ整備、日常のオフィス環境維持やコスト削減、関連データの蓄積など、総務業務の包括代行。従来は、企業・団体がファシリティマネジメントを外部委託する場合、それぞれの事業者ごとに別途発注が通常であったが、(株)コスモスモアのファシリティ業務のアウトソーシング実績と、デザイン・インテリア会社としての企画、設計、施工のノウハウを活用することにより、業務項目の網羅性を高めることが可能となる。
同社は、今後のオフィスビル事業に関して、ビル管理を手がけるコスモスライフとのグループ3社による相乗効果も視野に入れ、安定収益事業として積極的な業容拡大をめざすとしている。