不動産ニュース / ハウジング

2002/7/16

【編集部取材】旭化成、“空の間”生かした環境共生住宅を発売

上:外観(プロトタイプ)、中:外側から見た「空の間」、下:屋根緑化
上:外観(プロトタイプ)、中:外側から見た「空の間」、下:屋根緑化

 旭化成(株)は15日、都市圏において、自然の恵みを生かした環境共生型ヘーベルハウスの第一弾商品「ヘーベルハウス それから」を16日から販売開始すると発表。

 「ヘーベルハウス それから」は建物の基本型をL型形状にして中庭空間を確保し、その中庭を“空の間”として生活空間の一部に組み込みむことで、真に心地よい暮らしを実現する。
 同商品のプロトタイプでは、1階は間仕切りのないダイニング・キッチン、リビング、和処(和室的な空間)など居住者が長く過ごす場所(コモンスペース)はそれぞれ “空の間”に面して配置され、長時間の日照や全スペースでの通風など、優れた採光性・通風性が確保できる。
 これらを実現するため、隣家の建物も試算データとして組み込む「日照シュミレーション」「通風シミュレーション」システムを採用。同システムは月日・時間・地域特性など詳細条件による計算・表示が可能なため、間取り設計の際、各スペースに望む日照時間や通風性など、細かなニーズにも対応する個別プランの作成ができる。
 そのほか、従来の「太陽温水システム」と「太陽光発電システム」の両機能を併せ持つ「デュアルソーラーシステム」、雨水を積極活用する「雨水利用給水システム」のオプション搭載が可能。これにより夏冬の冷暖房や日中の照明が不要となるとともに、前述の各種システム導入やベランダ・屋根緑化(標準仕様)の遮熱効果などにより、一般使用時において約30~40%(年平均)の電力削減を図ることができる。
 販売地域は関東、東海、関西、山陽、九州北部。価格は3.3平方メートルあたり58万円(オプション含まず)からで、初年度1,000棟の受注をめざす。
 なお、同社では「単に節電や環境共生をめざすのではなく、そうした要素を取り入れた住宅を作ることで新たな住まい方や考え方の提案をしていきたい」としている。

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