(株)長谷工コーポレーションは30日、1988年より地元住民を中心に再開発事業を推進してきている港区白金一丁目東地区(約2.5ヘクタール)について、再開発組合(理事長:間明田勝彦氏)に対し7月15日付けで東京都より権利変換計画が認可されたのを受け、工場街区の建築工事着工を皮切りに工事に着手したと発表した。
当該計画地は、幹線道路である放射1号線と大久保通りに囲まれた区域で、かつ都営地下鉄三田線と営団地下鉄南北線の新駅「白金高輪」駅に隣接した地域。また、印刷業や金属加工業などの町工場を中心とした市街地を形成している地域であり、同再開発事業にあたっては、地場産業の育成を図るとともに、地下鉄新駅の駅前拠点にふさわしい「住・工・商」の調和のとれた、安全で魅力ある複合市街地の形成をめざすものとなっている。
具体的には、地区内を区画道路によって超高層を中心とした2棟の住宅棟およびオフィスビル1棟からなる超高層街区(北側)と地権者の工場を集約した集合工場1棟・集合住宅1棟・分有工場5棟からなる工場集約街区(南側)の2街区とで構成。居住者や施設利用者の「安らぎ」「うるおい」「憩い」の場としての中央広場や、地下鉄新駅接続通路との結節点となる駅前プラザなども設けられる予定となっている。
住宅棟を2002年11月、オフィスビルを2003年6月に着工し、2005年12月の全体事業完成をめざす。