ケネディ・ウィルソン・ジャパン(株)は20日、同日開催の同社取締役会において、公募による増資と株式売出しを決議した。
今回発行するのは普通株式4,400株。日興ソロモン・スミス・バーニーら4社が買い取り引受けを担当、申込み期間は9月11日~13日までで、発行価格等は今後決定する。また、オーバーアロットメントを含む上限2,100株の株式を売り出す。売出価格は、公募新株式の一般募集価格と同額で現在は未定。今回の増資および株式の売出により、同社では手取り概算額は19億2,810万円を調達し、同社が組成する投資ビークルへの投融資などに充当する方針。なお、充当時期までは、安全性の高い金融商品で運用していく予定としている。
同社では今後1、2年のうちに総額300億円の収益不動産を自己勘定により取得する計画。当該物件取得資金の70~80%はノンリコースローンでカバーし、エクイティ出資部分については今回の増資調達資金の充当に加え、銀行融資枠設定を予定している。この結果、同社では増資調達資金に対する利益率を30%程度と見込んでいる。