国土交通省は4日、一般的な人工林の再生サイクル以上に使い続けられる木造住宅の整備を推進するため、「長寿命木造住宅整備指針」を策定した。
同指針は、2001年4月より長寿命木造住宅推進方策検討委員会(委員長:東京大学教授・坂本功氏)において調査検討し、その結果をもとに同省にて作成したもの。
同指針の適用範囲は主に新築木造住宅を対象とするもので、主な内容は(1)「継承性・持続性の確保」…世代を超えて使い続けるための居住面積・居住性能等を確保する、(2)「物理的長期耐用性の確保」…構造躯体等の劣化軽減を図るために材料選択・湿気処理・工法の工夫等を行なう、(3)「維持保全性・更新の容易性の確保」…部品・部材の独立・分離や部材寸法・規格を統一するとともに適切な修繕・保守点検計画を策定する、(4)「可変性の確保」…大規模修繕を行なうことなくライフスタイルの変化に合わせて間取り変更可能なインフィルシステムを採用する、など。