不動産情報サービスのアットホーム(株)、都心高級賃貸住宅仲介を手がける(株)ケン・コーポレーション、不動産調査・情報提供を行なう(株)不動産経済研究所の3社が、(財)日本不動産研究所の協力を得て設置した「住宅インデックス・フォーラム」(略称:RIF)は、東京23区内の新築・中古・賃貸各マンションを対象に、2002年上期(1~6月期)の売買価格・賃料・利回りを調査・集計した「住宅マーケットインデックス」をまとめ発表した。
これによると、東京23区の1平方メートルあたりのマンション価格は、新築が60.4万円(前年同月比▲3.4%)、中古は50.2万円(同▲1.8%)となり、ともに下落傾向を示した。一方で、1戸あたりの利回りを見てみると、新築6.3%(同0.3ポイント上昇)、中古7.0%(0.2ポイント上昇)と上昇傾向にあることが分かった。
また、都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)で見ると、価格が上昇したのは、新築マンションの大型タイプと中古マンションのワンルームなどの小型タイプで、それぞれ9.9%上昇、7.6%上昇と大きく上昇しており、需要が2極化していることが伺える。
1平方メートルあたりのマンション賃料については、23区内が新築3,175円(同1.2%上昇)、中古2,915円(同1.1%)であったのに対し、都心5区では新築4,509円(3.7%上昇)、中古4,078円(同3.3%上昇)と都心部を中心に上昇していることがわかった。
なお、RIFでは、今回の調査結果をエリア別に詳細にまとめた冊子(A4判、約60ページ)を、9月末日から販売する予定。価格は2,100円(消費税込み)で、アットホーム社カスタマーセンター(TEL:03-3730-6395)にて申込みを受け付ける。