三井不動産(株)は1日、「芝パーク・タワー」(東京都港区、総戸数252戸)および「パーク・コート市谷加賀町2丁目」(東京都新宿区、総戸数51戸)の2物件が、2002年度のグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)<建築・環境部門>を受賞したと発表した。
なお、同社分譲マンションは、2000年度の2物件、2001年度の「ザ・パークタワー東京サウス」に引き続き、3年連続の同賞受賞となる。
「芝パーク・タワー」は、JR、地下鉄など4駅5線の利用が可能という交通至便な都心エリアの地上25階建て超高層タワーマンション。3月に全体竣工した「芝3丁目東地区再開発計画」(2.4ヘクタール)の中に位置する。住戸内の可変性を追究すべく、施工会社である鹿島建設が開発した「スーパーRCフレーム構法」を採用。これにより室内に柱や梁のない居住空間と高い耐久性、制震制の双方を同時に実現している。外観は、周辺の街並みとの調和を考え、白を基調としたシンプルなデザインに仕上げている。なお今回、「芝3丁目東地区再開発計画」全体のランドスケープについても同賞を受賞。街づくり全体の取り組みについても高い評価を受けた。
「パーク・コート市谷加賀町2丁目」は、新宿副都心近くと高い利便性を持ちながらも、かつては多くの旗本屋敷などが建ち並んでいた閑静な邸宅街に位置することから、周辺の街並みとの共存をめざし計画された。建物の中庭部分については、「国際花と緑の博覧会・日本政府パビリオン」の室内植栽実施計画を手がけた桂川眞氏が担当した。また、建物意匠とインテリアの総合監修については、「神戸ハーバーランドモザイク」等を手がけるなど多彩な空間演出で有名な藤原益男氏が担当した。同社では、両氏のデザインをまとめ上げ、5階建てのシンプルなフォルムの中にモダンな和の情緒をふんだんに取り入れたマンションを完成させた。