積水ハウス(株)は1日、住宅におけるユニバーサルデザインの本格展開を明らかにした。
同社では、1999年発行の「環境未来計画」で宣言した、「年齢や障害有無にかかわらず『誰もが、いつも、いつまでも、安全・安心で、使いやすい、住まいづくり』」をシステム的に展開するにあたり、独自の視点で策定した「暮らしやすさを実感できる、住宅のユニバーサルデザイン」を業界初の「ユニバーサルデザイン基準」として確立、今後販売する全戸建て住宅に適用する。
同基準を導入するにあたり、同社では各段階における仕組みと体制の整備を行なうため、「モノづくりガイドライン」と「計画ガイドライン」を社内基準として策定した。具体的には、製品開発段階では「モノづくり基準」に則り、ユニバーサルデザインを追求した安心・安全な部材開発と実用化への研究を行なう。顧客との接点段階では、ユニバーサルデザインについてのコンサルティングリーダーを育成するため、社内資格として「積水ハウス・ユニバーサルデザイン・マスタープランナー」を創設し、全事業所に配置する。また、暮らしやすさを実感するための体験型施設として、既存の「SHIC CITY」や「住まいの家学館」に「住まいの夢工房/ユニバーサルデザイン館」を全国17ヵ所に設置する。